【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第10章 気になるあの子
「………せ」
「…………」
「…せ、聞い………か」
「……」
「オイ黄瀬!!!シバくぞ!!!」
ドゴォッ
「いってッ!もうシバいてるじゃないスか〜」
俺は笠松先輩、海常高校バスケ部部長に思いっきりケツを蹴られ、倒れたところで我に返った。
「呼んでも上の空なお前が悪りぃんだろうが!
最近お前集中力ないぞ。気を引き締めろ!」
そう言われて、確かに、と思う。
最近のオレはどこかおかしい。
一回集中しちゃえばヘーキなんだけど、その集中が切れた時とか、ふと思い出す事がある。
それはあの時の、あの子の笑顔。
まるで羽が舞ってるようだった。
そんな事を思って、フッと笑った。
このオレが、ねえ。
ありえないっしょ、フツー。
「すんません」
オレは笠松先輩に謝ると、練習に集中することとした。
あの子が気になるとか、考えんのは後!
朝練終わったら、連絡すれば………って、連絡先知らないじゃん。