• テキストサイズ

【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!

第9章 ドリンクは美味しいのが一番







───────……



彼女が去っていく。
ボクは先程の事を思い出していた。


アレは出来心だった。
少し腕を引っ張って、驚かそうと思っただけだったのだ。それが、まさか逆にボクがしっぺ返しを食らうとは。
……はあ、何してるんですかね。


ボクが本性を出せば、忽ちクラスで仲の良かった人達は自然とボクから離れていった。だから中学の頃、もう絶対に心の声は出さない様にしようと決めてここまできたんだ。だから、最初あの現場を見られた時はやってしまったと思った。火神君以来の失敗でした。
だけど、翌日ボクが彼女の席に座って本を読んでいても、彼女は少し怯えて、その後の態度はいつもと変わらなかった。それに、僕の中身を言いふらす事も無い。
ボクにはそれが新鮮だった。
そんな女性は今まで1人もいなかったから。

でも、いつの間にこんなに想いが大きくなっていたのか。彼女の優しさを知る度に、胸がしめつけられるような感覚を受ける。
きっと、
きっと、
これは恋……かもしれません。





ボクはふう、と溜息を吐くと練習試合をするというみんなの元へ駆けていった。







/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp