【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第9章 ドリンクは美味しいのが一番
みんながグラウンドを走っている間、ドリンクの準備が終わった私は部員名簿に目を通していた。
結構個性的な人が多いんだな。
うわ、みんな170越えか(黒子君以外)。木吉先輩背高い。
なんてどうでも良いことを思ってると、ランニングは終わったようで。
私は急いでドリンクをみんなの元へと持って行った。
「ええっと、これが木吉先輩で…日向部長…」
どうぞ、とドリンクを2人手渡せば、木吉先輩と日向部長は笑顔で受け取る。2人とも口にすると、忽ち表情が華やいだ。なんだかドリンクの味に感動したようだった。
「コレだよこれ。オレが求めてたのは!」
聞いたところリコ先輩のドリンクはこの世のものじゃない味がするんだとか。何を入れたらそうなるの…。
「リコはプロテインかなりの量入れるからなあ」
「でも、私もプロテイン入れてますよ」
「マジかよ?!」
そんなに驚くほどなんだ……プロテイン入れて不味くなるって、ある意味マジック…。でもリコ先輩プロテインどの位入れてるんだろ……。
「お2人さん、そんなに余裕なら、メニュー増やしてやろうか?」
横からぬっとリコ先輩は顔を出すと、笑顔で2人に言い放った。瞬間、日向部長の顔が青ざめる。
「いや〜、疲れたなあ〜、クールダウンしてくるか木吉〜」
「そうすっか、じゃ、行ってくる。リコ、玉実。」
2人はそくささとリコ先輩から離れるとストレッチを始めた。恐るべし、リコ先輩。