【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第8章 ようこそ誠凛高校男子バスケ部へ!
一気にブワッと汗が出る。
何したんだあの人!
思わず頭を抱える。
そして何かの光景がフラッシュバックした。
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《籠橋さん、ここに名前を書いていただけませんか?》
黒子君は何かの用紙を私に手渡した。
何だろう、えーと、図書委員に関するお願い?
《なあに、これ》
《ええ、先程隣のクラスの図書委員の方から譲り受けたのですが、署名が必要だと。僕、出してくるので今書いてもらっても良いですか。》
《ふーん、分かった。えっとー…あれ、》
何故か用紙の下には紙がもう2枚あった。
私はまあ良いかと思い、そのまま自分の名前を書いたのだった。
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もしかして、あれ、カーボン紙なんじゃ……
そうしたら、今日ペンケースを貸してくれと言っていた意味が分かる。私、あの中に判子入れてるから。
それを知っての事だとしたら……。
その時、ガチャリと部室の扉が開いた。
入ってきたのは水色の髪と赤い髪。黒子君と火神君だ。
黒子君と目が合う。
そして彼はフッと
笑った──────。
や…………やられたーーーーーーーッ!!!!
後悔しても遅い。
何故なら、もう申請された後だろう。
だって、昼休み、黒子君はいなかった。
火神君は1人で購買のパンを齧っていたし。
私は「ああああ」と唸ると、崩れる様に机へ突っ伏した───。