【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!
第6章 キセリョ再び
「そうでしたか。ご苦労様です。」
結局のところ、あの後キセリョからチケットを渡され、私が彼ら、黒子君、火神君に手渡す事になった。
遅い時間という事もあり、ケーキは後日という事であの日は解散になったのだった。
その経緯を話した反応がコレだ。
ご苦労様ですって。上から目線ですよ。その言葉。
「分かった上で使っているんです。」
そうでしたか、大変失礼致しました。
なんだか心を読まれるのも慣れてきた。
黒子君から何を言われても、もう冷静に対処できる気がす…
「へぇ……」
嘘です嘘です。間に受けないで下さい黒子様。
「…おい、黒子。お前誰に話しかけてるんだ?」
私達の独特な(?)トークが、酷く異様なものに見えたのだろう(普通そうですよね。)黒子君の大親友、火神大我君が話しかけてくる。
「あ、火神君おはよう」
「おう、籠橋か。お前か?黒子と話してたの。」
「うん」
火神君は私の席の隣にドカリと腰掛けると此方に顔を向けた。今日も大きいなあ。その広い胸に飛び込んでみたい気もする。
「火神君、籠橋さんが君の胸に飛び込みたいそう…」
「ちょっ、やめてやめて!!!」
慌てて黒子君の口を私の手で抑える。
あぶないあぶない。これで火神君にも変な目で見られたら料理仲間としてやっていけない(?)。
「こいつ、人の心読んでくんの怖えよな。俺もいっつも迷惑してんだよ。」
「嘘言わないで下さい。君、思った事全部口に出しちゃうじゃないですか。後でいつも僕がフォローしてるんですよ。迷惑被っているのは寧ろ此方です。」
「…悪い」
黒子君はあたかも自分が被害者のように言葉を並べた。
火神君は勿論、言い返せない。
さすが、口は達者だよね。
「なんですか。僕の悪口ですか。」
違います違います!!!流石黒子君は違うなあとしみじみと感じただけです!
「お前ら、はたから見たらヤバい奴らだぞ。」
「え、ウソ」
「君の所為ですよ」
「なんで!」
そんなこんなで、黒子君と火神君とのトークでひと時を
過ごした。