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【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!

第5章 人を探しています



「いや〜、助かったっス。
親切な人に会う事出来て!」

結局、何度も頼み込まれた結果、私は黄瀬涼太…通称キセリョと黒子君を探す事になった。
正直、黒子君と関わると陸な事が無いし(直感的に)、面倒事に巻き込まれたく無い。
しかし。
《駅前のケーキ奢るっス》なんて言われたなら仕方ない。ケーキ4個分(約¥1,500)で手を打とう。高くね?!なんて非難の声が聞こえたが、そんなものは幻聴だ。
さあ、さっさと黒子君を探してケーキ買って帰ろう。


───────…………



「…………はあ」


「う〜黒子っち何処行ったんスか…」


あれから1時間程歩き回ったが、結局黒子君を見つける事は出来ず、私達は公園のベンチで途方に暮れていた。
いつの間にか、時計は18:30を指している。
私達は何度目か分からない溜息を吐いた。

ふと、キセリョが何故黒子君を探していたのかが気になった。しかし、無理に聞き出すのもなあ。
うーんうーんと悩んでいた時、キセリョが口を開く。
「これさ。」
彼が出したのは2枚のチケットだった。
「この前、撮影あった時なんスけど。
プロバスケの関係者がいたんス。それで頼み込んだらチケット貰えて。黒子っちと火神っちにお裾分けって思ったんス。早く渡したいって思って今日来たんだよね。」
でも会えなかったな〜なんて残念そうなキセリョに私が思った事。



「それなら教室に来た時、黒子君の机の中に入れておけば良かったじゃん。」







………辺りは静寂に包まれた。







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