第4章 夢をみた
自分の部屋で自分の机に座る。
私は引き出しの中から手紙を出す。
私の宝物…だった。
「影から見守ってます」
って言葉が。
今はもう気持ち悪い…。
まさか本当にあんなに見守ってたなんて。
どうしよう、これから。
別れるしかないよね。
でも…
ああいうタイプの人ってどうなのかな。
別れ話がこじれてストーカーになったりしたらどうしよう。
あれ? 現時点でストーカー?
うーん…
誰かに相談…しにくいなぁ…。
ていうか困ったことに…
わたし、まだ逢坂くんのこと…
……。
今日されたこと…
またされたいとか思ったり…。
わたし…変なのかな…。
……
翌朝、私は近くの公園に向かう。
毎朝、逢坂くんがそこで私を待っていてくれるから。
昨日の夜、寝る前…
私、逢坂くんにされたこと思い出して、ひとりエッチしちゃった…。
なんか顔合わすの恥ずかしい。
…
「おはよう、ナコちゃん」
「おはよう…」
逢坂くんがさわやかに挨拶する。
私はちょっと気まずい。
「ふふ…。ナコちゃん、今日も可愛いね」
彼がなんだか嬉しそうに微笑む。
私は返答に詰まる。
「昨日の帰りから口数が少ないね? ナコちゃん」
歩きながら彼が話す。
「そ、そう? えっと…わたし、もともと話すのはあまり得意じゃなくて…」
私は言い訳する。
「まあ、僕たちの関係に会話はあまり重要じゃないけどね。ふふ」
彼がまた嬉しそうに微笑む。
……。