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文芸部×チア部

第14章 黒い誘惑


「先輩! それってルーズソックスですかぁ? 激カワですぅ」

登校してきた私に、1年女子が声をかけてきた。

「いいでしょ? それにあったかいよ」

「そうなんですか! カワイイー」

1年女子はニコニコして去っていった。

「ねぇ、ナコ。この前のことを気にしてタイツを履かないの? もう変なことしないし、言わないからさぁ…」

隣にいた紘夢がコッソリ私に言う。

「別に気にしてないし。こっちのがあったかいの」

私は答える。
パンツの上にアンダーも履いてるし!

「そのふわふわした靴下も可愛いけど…ちょっと脚太く見えるよ?」

紘夢がヘラヘラして言う。

……。

「なんですって?」

私は笑顔で聞き返す。

「え、あ…。そのふわふわした靴下可愛いね」

紘夢がニッコリ笑って答える。

「脚太いって言ったよね?」

「ち、違う。太く見えるって…」

「同じでしょ?」

「違うよ! 全然違うって…冷静になろう!」

……

その冬、藤城学園1年生女子の間でルーズソックスが大流行しました。

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