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文芸部×チア部

第10章 君の初めてはすべて僕のもの(R18)


「ちょっと…動かしても平気かな…?」

彼が私の目を見て問いかける。

「ん…うん…わかんないけど…大丈夫…」

ていうか動かすってどんな感じかわかんないけど、いちおう答える。

彼の身体が動くと、私の中で、彼のものが動く。

「あっ……」

んっ…身体にっ…なんか響くっ…

でも、あっ…

わたしの中、濡れてて…なんか…

「あっ…紘夢っ…あっ…なんかぁ…」

「うん…ナコ…」

「なんか…気持ちいいかもぉ…」

「はぁナコ…」

……!

彼が私をぎゅうって抱きしめる。

え、なにこれ? なにこれ?

息できないっ

「んっ…んーっ…」

「やばい…全部入っちゃった…」

彼がつぶやく。

それ、やばいよぉ

いきなり…

「んっ…んあっ…」

声にならない声が私の唇から漏れる。

「大丈夫…?」

彼が優しく問いかける。

だめです!

でも声でない。

彼が私の唇に唇をつける。

無理! 息できないのにそんなことしたら死んじゃう!

私は目をぎゅっと閉じて首を振る。

「痛い…?」

彼が私の頬をそっと撫でて優しく尋ねる。

優しく聞かれても痛いのは痛い…。

私は小さく頷く。

「ごめんね…」

彼が申し訳なさそうにつぶやく。

「はぁっ……」

一回、息吐いたら少しだけラクになった。

私はそっと目を開けてみる。

心配そうに私を見つめてる彼と目があう。

私の心と身体がきゅってなる。

「あっ……」

彼が声をあげる。

「いま、中、ぎゅって……」

そうなんだ…

「気持ちいいの…?」

違います…

「ねぇ動かすね…」

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