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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第3章 不調。


私はデモ音源を七海さんに貰った。

歌詞は脚本の方が物語にあった
歌詞を書いてくれる…ということであった。

それから、
私は撮影に戻った。

私と美風さんの不調から
撮影はあまり進まなかったが、

今までが順調なまでに進んでいたので、
大丈夫だと、監督さんはおっしゃってくれた。

撮影が終わると、
私は美風さんに話しかけた。

「おつかれさまです。」

「ん。おつかれ。」

美風さんは相変わらずのポーカーフェイスだった。

「あの、今日この後ご予定とかありますか?」

「なんで?」

美風さんは不思議そうに私を見た。

「いえ…えと、七海さんから劇中歌のデモ音源貰ったので…少し歌ってみて、聞いてもらいたいなって…」

私がそういうと、
美風さんは考え込むようにうつむいた。

「わかった。いいよ。本当はメンテナンスの予定だったけど、別に体に不調とかないし…」

「ん?メンテナンス…?」

また聞き慣れない言葉。
体調管理的な事かな?

「でも、なんで聞いてもらいたいの?」
美風さんは不思議そうに私を見た。

「あぁ。すいません。私、バラード歌うの初めてで…ちょっと不安なんですよね…。美風さんはバラードも歌われているのでアドバイスとかもらえたら…。」

「あぁ、そういえば柚子の曲はポップな歌が多いもんね。」

「はい。」


「わかった。じゃぁ、今からスタジオ行こう。」

「はい。」


そうして、私たちは
美風藍のスタジオへと向かった。




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