• テキストサイズ

Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第3章 不調。


そんな私の顔を見て、
四ノ宮さんはニコニコと笑っていた。

"コンコン"

再びドアが叩かれる。
スタッフの方が入ってくる。

「美風さーん。単独のシーン撮影したいので現場の方にお願いします。」

「わかりました。」

そう言って美風さんは立ち上がった。
そして、ドアの前に立ち、こちらを振り返った。

「僕は行くけど、二人とも柚子に変な事しないでよ。」

そう言って美風さんは出て行った。

緊張の糸が切れたように
私と来栖さんは机に突っ伏した。

四ノ宮さんだけはニコニコと笑っていた。

「すごい!すごいです!藍ちゃんが恋をしましたよ!翔ちゃん!」

四ノ宮さんは来栖さんの背中をバンバンと叩く。

「いてぇよ!那月!!…でもすげぇ進歩だなぁ…。」
来栖さんも少し嬉しそうだった。

「…?」
私は二人の会話についていけず、
ただただじっと二人を見つめて居た。

「あのさ、もし、一緒に居る時藍に何かが起きたら…俺達に連絡してくれないか?」

来栖さんは困ったような顔をして
そう言った。

「何か…ですか?」

私がそう言って首をかしげると、
来栖さんと四ノ宮さんは目を見合わせていた。


/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp