第3章 不調。
「いやいや、那月何言ってんだよー!」
来栖さんがヘラヘラと笑う。
「そ、そうですよ!そんなわけ…ねぇ?」
私もそう言って美風さんの方を見る。
「…これってヤキモチって言うのかな?君たち二人が柚子に関わろうとすると…イライラする。」
美風さんはそう言い放った。
「「えぇ!?」」
私と来栖さんは思わず驚いてしまった。
すると、四ノ宮さんはクスっと小さく笑った。
「そうなんですね。藍ちゃん。真城さんに恋をしてるんですね。」
「僕が…柚子に恋…?」
「はい!それは立派な恋ですよ!藍ちゃん!」
四ノ宮さんは嬉しそうに笑っていた。
「…そうか…これが恋…なのか。」
美風さんはなんだか嬉しそうにしていた。
私と来栖さんはポカーンと美風さんを見つめて居た。
「柚子!僕!君に恋したみたいだ!」
美風さんは嬉しそうにこちらを見て笑った。
「へ!?///」
私は思わず赤くなる。
「っば!!!声がでけぇよ!」
来栖さんは美風さんの口を押さえた。
「ちょ!翔!何するのさ!」
美風さんは不満気に来栖さんを睨みつけた。
「バカっ!アイドルは恋愛禁止なんだかそんなでけぇ声で告白すんなっ!」
来栖さんは焦ったように説明した。
「…あぁ、そうか。ごめん。」
そういうと美風さんはいつもの冷静な表情に戻った。
でも、私の心臓は
ドキドキとしっぱなしだった。
美風さんが…
私に恋!!??