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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第3章 不調。


次の日、
現場へと足を運んだ。

既に美風さんは現場に来ていた。

「あ。おはよう。」
美風さんはいつものように挨拶をしてくれた。

「お、おはようございます!」
思わず緊張からか目を逸らしてしまう。

「…?」
美風さんは不思議そうに私を見つめて居た。

その日の撮影は
最悪だった。

昨日のことを思い出してしまい、
緊張から失敗ばかりしてしまう始末。

美風さんを目の前にすると、
ドキドキが止まらなかった。

「柚子ちゃーん、どうしたのぉ?調子悪い?ちょっと休憩しようかぁー。」

監督が気を利かせてくれたのか、
休憩に入れてくれた。

「すいません…。」

私は頭をさげると、
休憩室へ向かった。

カバンからお弁当を取り出す。

"コンコン"

休憩室のドアが鳴り、ドアが開く。
そこには美風藍が立っていた。

「…あ。」

「あの…ごめん。僕、なんかした?」
美風さんは申し訳なさそうに私の前の椅子に座った。

「…い、いえ!すいません…調子悪くて…。」

私がそういうと、
美風さんは私をじっと見つめた。

「…少し脈が速いみたいだね。それに…寝不足…?」

「…なんでわかるんですか?」
私がそう聞くと、
美風さんは黙り込んだ。

「よく見てる…からかな。」
美風さんはそう言った。

しばらく沈黙が流れる。

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