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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第3章 不調。


時間はあっという間に過ぎてしまった。
美風さんは時計をじっと見つめた。

「じゃぁ、僕はもう帰るね。」

「あ、はい。」

なんだか少し寂しかった。

「…柚子。」

名前を呼ばれ顔を上げる。

「…なんかよくわかんないけど…その顔ずるい…。」
美風さんはムスっとしたような顔をした。

「へ?」

「…その顔されると帰りたくなくなる…。」
美風さんはポリポリと頬をかいた。

「わ、わぁ!す、すいません!」
私は恥ずかしくなり、
顔を思わず隠す。

「こ、こういう時…どうしたらいいの?」
美風さんは私の顔を隠す手を
握ってそう言った。

「…へ?」
私は美風さんを見つめる。

「その…柚子は…こういう時…どうされたら嬉しい?」
美風さんは少し顔を赤くして、
私から目を逸らした。



「…キス…してほしいです。」



「…ん。わかった…。」


そうして、
美風さんの唇と私の唇が
触れ合った。

唇が離れた瞬間
目が合う。

「…っ/////」

思わず照れて目を逸らしてしまう。

「…ご、ごめん!ぼ、僕、帰るね!」

「は、はい!」

「じゃ、また…明日…。」

「はい!」


そうして美風さんは帰って行った。

…あれ!?

私何してんだろ!?

何言ってんだろ!?

その日はドキドキから
よく眠ることが出来なかった…。


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