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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第3章 不調。


「…んー。那月の言う通りに食べたんだけどなぁ…」
美風さんは大きく溜息をついた。

「クリームが多いので…勢いよく食べてしまうと中身が出てしまいますよね。」

私は笑いながら、シュークリームを頬張る。
その様子をじっと美風さんは見つめる。

「なるほど。そうやって食べるのか。」
美風さんは納得したように
シュークリームを再び口に運ぶ。

次はクリームが飛び出さずに食べれたようで
満足気な顔をしていた。

その表情が子供みたいで可愛くて
思わず笑ってしまった。

「ん。何で笑うの?僕おかしいことした?」
美風さんは眉間にシワを寄せた。

「いえ、すいません。なんか可愛くて。」
私がそういうと、
美風さんは少し困ったような顔をした。

「君に…そういう事言われると…どういう顔していいかわかんない。」
美風さんは照れているようだった。

「美風さん、照れてるんですか?」
私がそういうと、
美風さんは驚いたような顔をした。

「…そうかもしれない。」
そう言って美風さんはニコっと笑った。

私達はシュークリームを食べ終わると、
少しだけ世間話のようなものをした。

その時間が楽しくて、
幸せだった。

美風さんもよく笑ってくれるようになった。

それがすごく嬉しかった。

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