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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第2章 初めてのキス。


「笑わないで下さいよ。」

私はそう言いながら、
ゲームの電源を入れた。

そして、画面を美風さんの方へ向けた。

「私、このゲームのこのキャラが好きなんです。」
私は恋愛ゲームの大好きなキャラを指差した。

美風さんはまじまじと画面を見つめる。

「…君はつまり…機械に恋してるの?」
美風さんは眉をひそめてそう言った。

「うぅ、違います!確かに機械の中に居ますけど…このキャラが好きなんですっ!好きって言ってくれるし…」

私が強く言うと、
美風さんは不思議そうな顔をしていた。

「どうして?その機械には感情がないはずだよ?どうして好きになるの?」

美風さんは真顔でそう聞いた。

「んー…確かに彼自身には感情はないけど…でも、本当に恋してるような気分になるんです。」

我ながら…
痛い事言ってるなぁと思いつつ、
大好きなキャラをバカにされたようで思わずムキになる。

美風さんはじっとゲームの画面をじっと見つめた。

「ちょっとやってみてよ。」
美風さんは私に催促した。

私はセーブしていたところから
ゲームを開始させた。

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