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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第2章 初めてのキス。


「い、いやいや!何言ってるんですか!無理ですから!」

「何で?出来ないなら練習あるのみでしょ?」
美風さんはじっと私を見つめる。

「い、いや、美風さんは彼女と練習してくださいよ!」
私がそういうと、美風さんは首をかしげた。

「僕、アイドルだから彼女なんていないけど?」

「へ?あの作曲家の子は?」

美風さんは首をかしげて、
思いついたようにこう言った。

「ん?あぁ、春歌は事務所の後輩だよ。」

「あ、そうですか。じゃぁ、大丈夫ですね!」

…いやいや。
大丈夫じゃねぇよ!

自分で言って心の中で自分でつっこんでしまった!


「ほら!そうと決まれば行くよ!」
そう言って美風さんは私の手を引いて歩きはじめた。

「へ!?あ!?ちょっと待って!?」

私の意見も聞かず、
美風さんはどんどん私を連れて歩きはじめた。


思ったより力が強い。
やっぱり男の人だなぁっと…

勝手に感心してしまった。


って!感心してる場合じゃないっ!!!

「ま、待って!美風さん!どこ行くの!?」

「ん?僕のスタジオだよ。下手なところでキスしたら写真撮られちゃうでしょ?」

美風さんは気にせず歩いていく。

「いや、そういう問題じゃない気が…」

「うるさいなぁ。練習しなきゃ出来ないんだから黙ってついてきてよ。」

私がごちゃごちゃ言うのが気に食わなかったのか
睨みつけるように美風さんは私を見た。

「はい。すいません。」
私は思わず怯み、
言う通りに従う。




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