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Blue Moon☆うたのプリンスさま♪

第2章 初めてのキス。


家に帰ると、
何度も何度も台本を読み直し、

必死でイメージを広げる。

どんな風に気持ちを表現すればいいか…
どんな表情でキスをすればいいか、

でも、私自身が一回も経験した事ないので
結局はよくわからなかった。

その日は諦めて寝た。

そして、次の日も
ずっと考えていたが、

考えがまとまらないまま
時間だけがすぎてしまい…

気がつけば、
撮影の時間になっていた。

美風さんや皆に迷惑かけないようにしないと…。
そう思いながら…

水面にキレイな満月がうつる
湖畔へと足を踏み出した。

「…よろしくおねがいします。」

「ん。よろしく。」

月明かりに照らされた美風藍は
すごくキレイだった。

でも、
その表情は相変わらずの無表情で

きっと余裕なんだなと…
私はより一層プレッシャーを感じた。


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