第5章 理事長と対面
昴を除く全員が複雑な表情を浮かべる。
「…執行部はSランカー以外入れない。」
「そう。だから彼女のチェック結果を戦闘型Sランカーと書き換えておく。」
「・・・。」
聞いた零は返ってくる答えを予想していたのでグッと眉を寄せ父親を睨む。
「あの、生徒会執行部って何をするのですか?」
未だ状況を把握できてない雪が控えめに声をだす。
この様子だと地球の生徒会とは別物だろう。
「生徒会執行部は学園内の戦闘型Sランカーが集まり学園内のレガンス行使を制限させる集団だよ。
この学園ではレガンス制限されてないから、喧嘩があればすぐレガンスが使われる。
それを俺ら執行部が仲裁に入り制限させるんだ。」
「Sランカーというのは?」
「あ、説明してなかったね。それぞれの型で基準は違うけど個々の力量をランクわけしているんだ。最高がS。その後にA・B・C・Dランクがある。」
つまり学園内のトップ集団ってことか。
ん?でも・・・。
「私、確か昨日の結果にSランクなかったですよね?最高で戦闘型がBって・・・。」
「そう。だから西條理事は本来の結果を隠し君をSランクで公表するつもりみたいだ。」