第3章 GINOとLEGANCE
自分の体が確実にジールに適応していっている証拠なのか。
「生まれたときから強いレガンスを持っている先天的な人は瞳の色が変わらないけど、成長過程でレガンスが覚醒していった後天的な人は瞳の色が変わるんだ。大体の人は俺を含めて後者。」
「なるほど。」
「で、変わる色は自分のレガンスに抱いているイメージカラーが最も反映される。けど、どんなに強く描いても青色は反映されないんだ。」
雪は頷いて相槌を打つ。
「青い瞳はラーチア特有のものだからね。」
雪はゴクリと唾を飲む。
「この先、私をどう行動すればいいのですか?」
「髪はしばらく変色しないだろうから変色するまで放置。青い瞳だけは絶対ごまかしが効かないから利用しようと思う。」
そういった智明は一つ息をつく。