第3章 GINOとLEGANCE
均等に机と椅子が並べられ、教卓がある、日本と同じ教室いたいな部屋に入ったみたいだ。
「さ、時間がない。説明したいことは山ほどあるけど今は3つだけにする。理解しなくていいから、ただ聞いて。」
「私も質問したいことが山ほどあるんですが。」
「落着いたら答えるよ。今は却下だ。」
「・・・はい。」
智明は近くの机に体重を預け、一息ついた。
「まず、この世界のこと・・・ジーノとレガンスについて知ってもらいたい。ジーノは主に5つのエリアに分かれている。コレを見て。」
雪を近くまで手招きし、智明は電子パネルを広げる。
―――
/ 東 \
| \―/ |
|北|中|南|
| /―\ |
\ 西 /
―――
「これがジーノの基本地形。俺達がいるのは西って表示されたとこ。残りの囲いエリア3つ含め、それぞれが独立している。で、この中ってのが中央都市で唯一の共通エリアってなっている。」
なるほど。
基本はシンプルな地形なのね。
「中央都市を除く4エリアをそれぞれの條家(ジョウケ)がまとめている。西エリアなら西條家。さっきのツリ目の男の名は西條零(サイジョウレイ)。次期に西を占める男だ。」
雪は目を見開き息をのんだ。
ジーノの仕組みを知らなかったとは言え、そんなすごい人だったとは思わなかった。