第1章 タイムスリップ
とにかくいつまでもこうしてるわけにはいかない。
とりあえず明日からは学校に行こう。
そう決意し、立ち上がった瞬間に
李衣は家中に漂う変な違和感を感じた。
違和感のもとを恐る恐るたどり、家の廊下を歩いていくと、
いつも通り、廊下は突き当たった。
そう、見るからにいつも通りのはずなのに。
李衣の感じる違和感は消えない。
壁の向こうに何か…
出来心で壁に触れてみると李衣の手がみるみる吸い込まれていく。
逆らおうとするが体がどんどん壁の向こうに入っていく。
怖さのあまり、李衣は意識を失った。