第2章 流れ星に願いを
「さっきのなんだったんだろう…」
私自身もわからない。
あんなこと、生まれて初めてできたわけで。
ほんとうに自分が発したのかも怪しいわけで。
「李衣、お主、もしや霊力を持っているのではないか?」
「霊力?」
「おめぇ、さっき奈落が姿を現す前に気付いたよな?俺は奈落の臭いで気づいたが、お前はなんでだ?」
「あれは嫌な気配を感じたから…」
「李衣ちゃん、それ私もあるよ。私も霊力持ってるんだけど、きっと李衣が感じたのは奈落の邪気じゃないかなあ?それに、さっき李衣ちゃんが手から破魔の気を出してたけど、私も前にあれ出来たんだ。だから李衣ちゃんきっと霊力持ってるんだよ!」
霊力を持ってると破魔の気で妖怪や邪気を浄化することができるそうだ。
しかもかごめは桔梗という偉大な巫女の生まれ変わりらしく、その霊力はトップレベルだという。
そんな桔梗とかごめにしか気配を感じられないという四魂の魂の気配や、犬夜叉が封印されていたらしい森の霊気は、
なぜか私にも感じられた。
なぜ私にこんな力があるの…?