第7章 幼馴染と同郷組 by,幼馴染
エレン「え、何で俺の名前知ってるの?」
ビンゴだ。
まさかこんな形で会うとは思っていもいなかったけど…。
アイト「って事は…ミカサ・アッカーマンにアルミン・アルレルト?」
アルミン「僕達のことも知ってるんですか?」
エレンの横に並んでいた二人も自分の名前を呼ばれ驚いている。
見ず知らずの他人に自分の名前を知られていたらそりゃ吃驚するか。
アイト「あぁ。聞いていたからな」
ダシに使うのは気が引けるが、接点を作っておくには嘘も必要か。
それも、絶対に嘘と分からない事を。
いや、確認のしようがない嘘と言うべきか。
アイト「エレンのお母さんとは友達だったからね。たまに話を聞いていたんだ。お母さんの事は・・・いや、やめよう。すまない」
分かってはいる。カルラ、エレンのお母さんがどうなったかは。
エレン「なぁ、名前・・・なんて言うんだ?」
アイト「アイト・レオンハルトだ」
エレンは俺の名前を聞くと復唱するように俺の名前を小声で呟いた。
ミカサ「私達の事も聞いたの・・・?」
エレンの後ろにいた黒髪の女の子、ミカサも自分の名前を知っていた事に驚きつつ質問してきた。
アイト「あぁ。ーーーーただ、行きながらで話さないか? 流石に皆を待たせる訳にも行かないから。その代わり、一緒に行くなら一日早いけど特別に訓練所の中に連れて行ってやるよ」
その言葉にいち早く反応したのはエレンだった。
バッと顔を上げると目を輝かせて俺を見上げた。
エレン「本当!? 本当に見ていいのか!?」
誕生日プレゼントでも貰ったかのようにはしゃぐエレンとそれを落ち着かせるアルミンとミカサ。
この様子を見る限りだと年相応な子供達なんだけどなぁ・・・。