第7章 幼馴染と同郷組 by,幼馴染
リックと昨夜の三人を残し、俺は避難所へと足を運んだ。
地味に距離があるからちょっとめんどくさい。
が、これも先行投資だ。仕方ない。
アイト「おはようございます」
駐屯兵団が駐在する避難所のテントに入り俺の顔を見ると席に座っていた兵士たちは立ち上がって敬礼した。
昨日の今日で少しは覚えてもらえたようだ
「本当に来られたんですね」
アイト「…その事でちょうど話があるんだ」
俺は昨夜支部長と話した内容を話し、本日から此処の指揮をする事になったことを伝えた。
駐屯兵たちは怪訝な表情を浮かべるどころかやっと指揮官が付いた事による安堵の表情を浮かべていた。
アイト「-――さて、じゃあ今日の仕事に取り組むか」
今日は昼に来るであろう増設用のテント材を訓練兵団の敷地に搬入し、建設する。
そのため、移動させる家族には今日中に通達することと、孤児の希望者への通達し明日にはすぐ移動出来る様に移動動準備をさせること。
食料供給する班は通常通り稼動。 1日3食とまで行かなくてもせめて2食位に出来ないだろうか…。
「アイトさん、医療従事者の件ですが…」
アイト「あぁ。駐屯兵の中で馬術に自信のある人に頼みたい。―――これをストヘス区憲兵団支部にいる『アイリス・ルーン』というに渡してきて欲しい」
駐屯兵の中で周りからの推薦を受けた一人に昨夜俺が記したストヘス区にいる医療従事者の派遣要請書が入った手紙を渡した。
賃金に関しては既に当てがあった為の見切り発車だ。
「分かりました。行って来ます」
直ぐにテントを出て行った兵士を見送り、続きを行う。
人員の割き方だが8割は建設の方へ。2割は通達と避難所の警備。それからこの中に調理班も混ぜる。
アイト「今日は主に建設の方に力を入れる。今日中に済ませたいからよろしく頼む。」
男性と体力に自信のある女性を中心に設営に向かわせ、残りで通達と警備を行わせた。
俺は昨日声を掛けてくれた若い兵士を避難所側の管理として残し、2名体力があって脚の速い兵士を伝令として避難所と訓練兵団に設置することにした。
アイト「よし、じゃあ各自分かれて業務を行ってくれ」
何も問題なく行くと良いけど。