第7章 幼馴染と同郷組 by,幼馴染
辞めやめ。 悪い癖だ。1を考え出すと2にも3にもなってしまう。
アイトは、
アイト「1つの発想からたくさんの創造をするというのは中々出来る事じゃないからむしろ誇って良いと思う」
って言ってくれたけど…あ、
また考え出してしまう所だった。
とにかく、今は隼人を信じよう。
そういえば、最近こうやって1人でいる事無かったなぁ…。
横には絶対ウェンが居る。 勿論手洗いとかお風呂は別だけど。 でも、この広い空間にただ1人っていうのは本当に久々だ。
そう思うと何だかちょっと寂しいな…。
もう上がろうっと…。
リック「…ウーン」
備え付けのタオルで身体に付いた水を拭い去り終えた私は髪を乾かしつつ、制服時に身に着けていた下着を見ながら唸っていた。
つい最近代えたのにまたサイズが変わってしまったのだろうか…。太ったのかな。
肩も凝るし…。
上下セットじゃないとどうも気がすまないから余計にお金掛かるしちょっと勘弁して欲しい。
サラシで潰したりして誤魔化したりもするけど、息苦しさがあるからあまり何度もやりたくない。
この出費は最近の悩みの種である。
悩みといえば、制服時はなんとも無いのに私服で街中を歩いているとジロジロと見る男の人の視線も気になる。
私…そんなに変なのかな。
顔も隠してないしおかしくないと思うんだけど…。
就寝時に着るゆったり目の服に袖を通し、私は脱衣所を後にした。
浴場出入り口にいると思っていた彼の姿は無く、取り敢えず手に持つ洗面用具や制服を片付けに部屋に行こう。もしかしたら部屋に居るかもしれない。