第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組
それなら言い方が悪いが好都合だ。
避難所での活動を上手く行えれば少なくとも難民からの理解は得られる。
彼等がこのローゼで生きるには自ずと生産者になるしかなくなる。
ならば、彼等に今の内に恩を売ってその後に開拓地での指揮も俺がしていけば少なくとも今の憲兵に言われてやるよりはやる気を出してくれるはず。
上手くいけばいいが、難民を味方に付けるのは悪くない気がする。
アイト「もし良かったら…その現在の指揮官には療養していただき変わりに私が勤めましょうか?」
指揮官が居るという事前提で話を進める。
此処でそもそもいない事を指摘すれば探りでストヘスから来ていると思われるかもしれない。
此処は知らぬ振りして乗っておこう。
支部長は先ほどの表情とは打って変わって、本来の俺達の業務に支障が出ないのであればお願いしたいと。
その代わりの条件としてこちらが提示したのはこちらの業務遂行にあたり、憲兵の編成見直しと区内夜間警備の実地。
支部長はすんなり受け入れた。
だが、憲兵がすんなり実行してくれるとは思えない。
折を見て抜き打ちで様子を見るか。
アイト「じゃあ、俺達はそろそろ…ご馳走様でした」
支部長「えぇ。また何かあったら相談してください。出来る限り協力しますよ。あぁ。皿は後で片付けさせるからそのままでいいよ。それと、コレは…餞別です」
立ち上がり、退出しようとした時に支部長は餞別といって飾ってあったワインの中から2本くれた。高級そうなワインだ。
アイト「……ありがとうございます。頂きます。では失礼しますおやすみなさい」
取り敢えず頂いておこう。
部屋に戻ってワインを置いてからリックと共に浴場へと向かった。
浴場を近場の憲兵に聞いたら、
「来賓の方用の浴室がありますので、そちらをオススメしますよ」
と言って通されたのはそこそこ大きい浴場。結構綺麗な場所だ。
「普段は使用しないのですが、今回お二人が来られるという事でしっかり清掃されています。お二人以外使用しませんのでごゆっくり寛ぎ下さい」
憲兵は脱衣所まで案内して出て行った。
リック「(゜Д゜)」
リックが何か言いた気にしている。
アイト「…お先にどうぞ」