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明晰夢【進撃の巨人】

第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組


リック「いい…気にしない」

いや、だめですよ。流石に…。

そりゃ莉那にせがまれて一緒に入る事はありますが、あの子は妹ですので。

流石に…ねぇ。女の子と入るのは…。

アイト「いや、流石にそれは…」

リック「…いや?」

リックは何時の間にやら上目遣いというものを覚えたらしい。

アイト「嬉しいけど紳士ですから。お先にどうぞ」

リック「…でも、私、長風呂…だよ」

アイト「女の子ならそんなもんだろ。ゆったり浸かって来な」

平行線を辿りかねない会話。

素早く脱衣所から出て、兵士用の食堂でリックが出てくるのを待つ事にする。

…あ、編成見直そうと思ったのに兵士のリスト貰うの忘れてた。

支部長との食事で思ったより時間を取ったので今日中に行おうとしていた業務が全て先送りになってしまった。

兵士リストも貰い忘れたし編成業務は明日へ持ち越し。

今日出来そうなのは…内政関係か。


食堂に着くと三人の兵士が酒を飲みながらトランプをしていた。

その中の一人がアイトに気付き、座ったまま声を掛けた。

「あ、お疲れ様です。えっと…」

アイト「アイトだ」

「アイトさん…ですね。お疲れ様です。良かったらポーカーに加わりませんか? 三人だと直ぐ役が作れるもんですから」

リックは長風呂と言っていたし、暇だから参加するか。

上手くすれば何か情報が聞き出せるかもしれない。

丸テーブルを囲み、その一席を薦められ席に着いた。

「で、なに賭けます?」

アイト「……は?」

「分かってますよ。あまり大金じゃないレートでやりますから」

普段から行っているような口ぶりだ。

最初から賭け前提で始めている。三人はヘラヘラしながらこちらの顔色を伺っている。

どうやら賭けは無しという訳には行かないらしい。なら上等だ。御宅等の欲しがっている物を賭けの対象にしてやろう。
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