第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組
避難所で支援している駐屯兵を呼び集め、避難所増設の話をした。
協議の結果、家族持ちの難民を中心に訓練兵団の方へ移す事が決まった。
また、これは希望者だが孤児等も訓練兵団の方へ行く事もできることにした。理由は大体分かっている。
駐屯兵に旨を伝え、難民たちに伝達するよう伝えた。
アイト「根本的解決にはなっていないけど…、少なくとも過密によるストレスは減らせるかな?」
リック「医薬品は確保できたけど、人員の件がある」
少し忘れ掛けていた。
アイト「あー…難民の中に医療従事者が居たら募ろう。あまり多くは出せないが給金も出す事を伝えれば出て来るだろう」
リック「そのお金の出所は?」
アイト「トロスト憲兵団に出させよう」
リック「…出す?」
アイト「出させる」
現状で俺達が手を出せるのは此処までだろう。
食料は僅かながら難民たちに配られている。打開策が何かある筈だが、此処の本来の指揮官を見つけてからになるだろう。
リックと話をしていたとき、先刻の若い駐屯兵が走ってやってきた。
駐屯兵「すいません! 宜しいですか?」
息を整えた兵士は敬礼をし、解くと俺達に礼を述べた。
駐屯兵「助かりました。無理に指揮をして頂いてありがとうございました。物資援助や避難所の増設…。まだ他にやる事はありますが尽力していただき感謝します」
深々と頭を下げる兵士。
アイト「今日は一度支部に帰るよ。本物の指揮官は見つけたらこっちで対処しておくよ。あー…それからこれからちょくちょく来るけど…?」
すると兵士は顔を上げ驚いた顔を見せた。
来て欲しくなかったのかな?
駐屯兵「指揮官でなくても…ですか?」
アイト「お邪魔します。いざとなったら指揮権分捕ってからお邪魔します」
兵士は笑顔で、お待ちしておりますと元気に返事した。
よかった。この兵士には好かれているみたいだ。
アイト「ま、難民が受け入れてくれるかは別だけど…」
駐屯兵団の仮設テントから出て、リックと共に避難所内を見ていた時、避難所の隅の方で子供達が何かしているのが見えた。