第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組
周りから白い目で見られながら避難所に着いた。
アイト「よし、到着。これから避難所にはよく来ると思うから何かあったら兄ちゃんに言いなよ?」
女の子の手を離し、屈んでそのまま頭にポンと頭を乗せると優しく撫でてあげた。
女の子「……がと」
アイト「え?」
何か小さな声で言ったかと思ったら走ってそのまま走って避難所の中に行ってしまった。
…にしても可愛かったな。
終始ずっと仏丁面だったけど、あれは笑えば絶対美人だ。
現に容姿は間違いなく可愛かった。
……俺はロリコンじゃない。
リック「…おかえり」
アイト「あぁ。ただいま」
探していた目的の人物は負傷者を治療する野戦病棟の様な場所に居た。
血とアルコール消毒液の匂いがするテントから出て、虚ろ目な難民達が座り込んだり固まる避難所内の広場に出た。
アイト「状況は?」
リック「圧倒的に医療従事者が不足している。」
アイト「マジか…。トロスト内の医療従事者はそんなに少ないのか?」
リック「違う。積極的じゃない」
それもそうか。わが身が一番可愛いからな。
アイト「こっちは取り付けた。遅くても明後日には完成するだろう」
リックがストヘス宛てに早馬を手配して連絡してくれていた甲斐もあり、テントやその他の不足物資をアイリスを仲介して寄越して貰うことに決まった。
無論、向こうがそう簡単に物資を援助してくれるとは思っていないので此処は早速諜報部の腕の見せ所だ。
アイリス宛てに渡した手紙には物資演助の際、担当者を強請るのに使えるネタを使って脅すよう伝えてある。
明日の昼までに掲示した数量寄越さない場合公表する事を伝え…。
医薬品と寝所に関してはこれで大丈夫だ。
駐屯兵「お疲れ様です。どうでした?」
先程俺に代理指揮を任せた駐屯兵だ。
顔に浮かべた汗を拭い、彼は半ば期待せず聞いてきた。
アイト「あぁ。明後日には訓練兵団の営庭に完成させる。入りきれて居ない人数を入れるには十分だ」
本来此処の指揮は俺の仕事じゃないんだけどなぁ…