第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組
何か出来る事はあるか、その質問に駐屯兵は直ぐに答えてくれた。
駐屯兵「ここを指揮するはずの憲兵が来なくて現在指揮官が不在の状態でここを管理しているので…」
アイト「指揮してくれって事?」
駐屯兵「はっ。お願いできますか?」
現場の指揮権放り出して何処にいるのか…。
駐屯兵団の指揮関係は後回しとさっき決めたのだが、仕方ない。
そんなヤツ探すくらいならやってやるか。
アイト「正規の指揮官が来るまでだが引き受けよう」
トロスト散策も終わっている、時間には余裕もあるし自分の力量を測るのにも丁度いいかもしれない。
アイト「取り敢えず現在の状況を教えて欲しい」
そうと決まれば早速取り掛かろう。此処はリックの意見も必要になるかもしれない。彼女と話をしながら指揮しよう。
駐屯兵「はっ。現在トロスト区の難民避難所にはシガンシナ区及びシガンシナ最寄の村の住民等が避難しています。しかし、現状物資がどれも足りていない状況です。また、スペースに対して難民の数が多すぎて受け入れも困難な状況です。優先的に女性や子供をテント内に入れるようにしていますが、何処も定員オーバーで衛星管理面も著しく低下しています。また負傷者を治療する医療従事者も不足している状況です」
これは……思った以上に問題が山積みだな。
此処がその状況では他の区も似たような状況だろうから受け入れは困難に違いない。
そうなると此処で何とかするしかないか…。
手始めに寝所スペースにもなる区画から手を付けるか。
アイト「此処以外にスペースはないのか?」
駐屯兵「後は…訓練兵団内部にしか…」
アイト「よし、其処にもう一つスペースを作ろう」
駐屯兵「はっ……はっ!?」
そのはっ、は喧嘩売っている時のはっ、と捕らえていいのか?
駐屯兵「し、しかし…あそこは兵士以外立ち入り禁止で」
アイト「じゃあ俺が話をつける。駄目なら…実力行使だ」
教官「で、此処に来たと?」
顔の厳ついオッサンを目の前に俺は先程の案を提示した。
教官「その提案をするからには何かしらこちらを納得させる理由があるのだろうな?」
そうきたか…。ある程度此処に来るまでに考えていた。とにかく向こうに意見を言わせる前にこちらの意見を全て出してしまおう。