第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組
彼女の予想が当たっているのは黙っておこう。
ただ、彼女は物事を客観的に見る事は得意なのかもしれない。
トロスト内を歩き回り一つ疑問に思ったことを聞く。
アイト「俺達の世界では憲兵団は内地…シーナかその城壁都市に駐屯していると聞いていたんだが」
リック「…強ち間違いではない。憲兵団の殆どはシーナとその城壁都市にいる。しかし、マリアとローゼの城壁都市にも配備されていないわけではない。その殆どは何かしらの理由で内地から異動と名目で追い出された憲兵ばかり…」
アイト「理解した。ありがとう」
つまりは左環みたいなものか。
必ずしもそれだけではないようだが。
リック「…これからこの中央広場にはお世話になる」
商店や露店が集まる、広場の中央に噴水のあるこの場所は確かに何かと目印にもなる。
リック「…細い路地はまた明日以降にするべきだと思う」
アイト「だな。…じゃあ、難民キャンプ行くか」
現状を知るのには一番良い場所だが同時に一番居心地の悪い場所でもあるだろう。
アイト「暗いね」
リック「空気的な意味で」
先程より更に奥に入った所。それこそ難民達が寝泊りしているまさに仮避難所。
其処に来ている。そして再び浴びる難民たちからの視線。
そうだよなー。きっと現代の政治家もこんな視線浴びてるんだろうなー。よく耐えられるなー(棒
「っ。ご苦労様です」
たまたま目が合った兵士に敬礼された。俺達の紋章とは違う。駐屯兵団か。
アイト「あ、良いんだ。俺たちはトロストの憲兵じゃない」
駐屯兵「は? それでは…」
アイト「ストへスからの視察で来た」
ストへスから来た。その言葉を放ったとき、周りがざわついた。
何で内地から?
まさか俺等の監視?
また権力振りかざすヤツが来たのか…
相変わらず酷い言われようだ。
アイト「ちょっとした理由で暫く滞在する。それで…」
駐屯兵「…それで?」
この駐屯兵の言葉も少しキツくなっている。明らかに警戒している。
アイト「何か出来る事あるかな?」