第6章 幼馴染と同郷組 by,同郷組
リックが呆然と立ち尽くしていたので軽く叩いて我に返らせた。
アイト「怪我してないか?」
リック「…ん、ありがとう」
ぶっきらぼうにだがそれでも御礼は言ってくれる。
素直に感情を出せないだけなんだろうな。
アイト「さ、飯行こう飯」
さっきから民衆の視線がキツイ。
俺が死ななかったのがさぞかし残念だったんだろう。
にしてもこのブーツ、蹴りにくい。
そもそもブーツを履き慣れてないのもあるかもしれないけど…。
人込みの間を縫って抜けようとした時、群衆の中でジッとこちらを見つめる女の子と目が合った。
金色の髪を後ろで結った小柄な女の子。
ジッとこちらを見つめる目は虚ろにも睨みにも見える。ただただ俺の事をジッと見ている。
…何処かで見た?
リック「…どうしたの?」
心配気に背後から伺うリック。
アイト「いや、何でもない。行こう」
再び女の子の居た所を見た時、その子は既に其処には居なかった。
難民の配給所から少し行った所に露店の並ぶ通りがあった。
まだ少しは賑わっている。
アイト「なに食べる? この世界の食品はよく分からないから任せた」
大して変わらないとは思うが此処はリックのおススメを頂こう。
おススメはフィッシュバーガーでした。
後フライドポテト。
それからオレンジジュース。
現代のモスバーガーを思い出す。
あ、あそこフィッシュバーガーってあったかな…。
店のオバちゃんに、通常価格より二割り増しされた。
リック曰く、憲兵団だから、らしい。
この服脱ぎたい。
リック「民の憲兵団に対する好感度の低さ…」
全く持ってその通りですね。