第4章 こんにちは二次元
夕方。
自宅のある住宅地の道を二人で横に並んで歩く。
背後からは夕日が照らし、自分達の前に長い二つの影を作っている。
莉那「今日は楽しかったー! 端から見たら恋人同士のデート姿に見えたかも知れないね」
隼人「安心しろ。毎週買い物や出掛けるのに付き合ってるけど誰が見ても兄妹にしか見えてないだろうから」
莉那「ショボーン(´・ω・`)」
そんな馬鹿げた話をしながら帰路に着く。
今日の莉那の話を聞く限りだとまだオレの知らない所もたくさんあった。
聞いた範囲でまだ不明なのが、オレが二年後に104期訓練兵団の教官補佐をやっている事。
それから恐らくこの二年以内にアニと何かしらの理由で接触する。
や、どうやって? 予測だがあの襲撃の後はマリアの地からローゼの区内の難民移住しているのだろう。
トロストもカラネスもそれなりに広い。それにもしかしたら区内ではなく開拓地にいるかも知れない。そうなるとかなり出会う率は厳しい。
もし、仮にもしまたあの世界の夢を見たとして莉那
が言っていた事が起これば考えたくないが、認めるしかないかも知れない。
いや、たまたまか? 今までは実在キャラ視点にならなかっただけで今回はたまたまかもしれない。
認めるんだとしたら、オレの見たアイトの教官補佐になるまでの諜報部の話が描かれていたら認めるしかないだろう。