第11章 まったく、小学生は最高だぜ!!
リコ「あぁ。此処に居たんだ」
アイト「リコさん。どうしたんですか?」
難民と会話をしていたら背後から声を掛けられた。
「じゃあ、私達はこれで」
アイト「えぇ。お話ありがとうございました」
「いえいえ。よろしくお願いします」
難民たちと軽い挨拶を交わして背中が小さくなるのを見届けながら再度隣に立つのに小さなリコさんに問いかけた。
アイト「で、どうしたんですか?」
リコ「ん。用件があったんだが…本当に君は珍しいな」
アイト「憲兵が真面目に難民の要求を聞いている事がですか?」
リコ「あぁ。市民はともかく正直、我々駐屯兵団も憲兵団の事は快く思っていない」
アイト「んな事カミングアウトしていいんですか」
リコ「報告する?」
アイト「しないと分かってるから言うんでしょ?」
リコさんはフッと笑うと話を続けた。
リコ「前に子供に凄い剣幕で怒鳴られた事あっただろ?」
アイト「…あー。エレン達か。ありましたね」
っていうか見ていたのか。まぁ、この広場であんな大声で叫ばれたら皆見るよな。
リコ「その時言ったよな。『だけど堕落している馬鹿連中もいるのもまた事実だ。俺はそんな連中を変えていく。その為に憲兵になっているいんだ。目的は違えど、そこに居る理由がある。だから死ねないんだ』って」
アイト「改まって他人から言われると凄い恥ずかしいですな…」