第11章 まったく、小学生は最高だぜ!!
自宅で動物を飼った事はない。
にも関わらずペラペラと出てきた今の言葉。
無意識だった。今のは一体・・・。
アニ「・・・まぁ、アンタの猫になったんだし、知識があるに越したことはないんじゃないか?」
確かに。
少し不気味だが、しっていて存することではない。
あまり深く考えず、巡察終了後に猫の餌になるものを探しにアニとぬこの二人と一匹で行った。
アイト「恐るべし雑貨屋」
アニ「・・・まさに雑貨だね」
何件かそれらしい場所を歩き回り、ようやく見つけたこの雑貨屋。
まさか雑貨屋に猫用ミルクなんてある訳ないよなHAHAHA!!と言ったらそれは正しくフラグだったらしい。
ホクホク顔のアニに先導され、避難所の隅で買ってきた鶏のささみとミルクを与えていた。
にしても、あまり需要がないからか。猫用ミルク高すぎだろ。
内地の方が絶対に安いって。
アニの手前んな事言え無かったが、コレは少し痛い出費だ。
・・・アイリスに頼んで輸送品に混ぜてもらおうっと。
結構ドタバタしたつもりだったが、まだ昼過ぎだ。
避難所からは特に目立った問題点(食糧供給は除く)は今の所先日までに粗方片づけた。
何かあったら伝令が来る手筈になっているがそれもなく、一時ではあるが平穏が戻ってきた。
が、問題は無くなった訳じゃない。
リックの話曰く避難所もそう長くない。近い内に開拓地に行く手筈が整う。
それまでに少しでもこの難民達と交流しておかなければ・・・。
アイト「じゃあ、俺は勤務に戻るよ。そいつの世話は頼んだよ」
アニ「あぁ。しっかり面倒見るよ」
アイト「・・・・・・。あぁ、頼んだ」
踵を返し、アニに背を向けて俺は避難所にある広場に足を向けた。
そうだ、先刻から気になっていたこと。
アニが急に態度を変えた。
先刻までの子供っぽさから、訓練兵時代のサバサバした性格が大きく出ている。
・・・先刻までのは素だった・・・とか?