第11章 まったく、小学生は最高だぜ!!
アニ「アンタはもっと女の子との話し方を知るべき」
アニ「その気もないくせにあんな事言ってたら誰でも間違えるよ」
アニ「だからアンタはもう少し女の子の気持ちをよく知るべきだ」
アニ「・・・聞いてる?」
アイト「うん。視界が上下逆さまでアニがスカートだったら中が見えそう。あ、聴いてますから蹴らないで」
物理的な意味で反転している俺は身体を起こして立ち上がると、俺の手から猫を奪ったアニの頭にポンと手を乗せた。
アイト「・・・何か誤解させたみたいだな。ごめん」
アニ「いや、もう良いよ。だから頭を撫でるな」
アイト「・・・はっ! 猫を抱きしめるアニがあまりに可愛すぎてついつい撫でてしまった」
アニ「・・・・・・変態」
アイト「馬鹿やろう。仮に変態だとしても俺は変態という名の紳士だ」
アニ「変態じゃん」
アイト「うっす」
どう頑張っても今の俺にはアニに勝てる気がしないので素直に土下座した。
アイト「で、この猫なんだが、飼う事は出来ない。それは確定だ」
アニ「・・・・・・」シュン
アニってこんなに表情豊かだったっけ。もっとクールビューティーなイメージがあったんですけど・・・。
俯いて悄げているアニを見ると、何かこう、虐めたく・・・基、護りたい衝動に狩られる。
アニは意外と動物好きらしい。
さっきは冗談でペットとして飼うかって言ったけど・・・。
アイト「あー・・・。なんだか本気で猫飼いたくなってきたなー」
アニ「・・・・・・・・・」
アイト「お、こんな所に猫が」
ひょいとアニの手から猫を掴みあげる。
アニはあっ、と短い声を上げて再び俯いてしまった。
アイト「ペットとして飼うなら逃がす必要もないけど、俺も忙しいから中々面倒見れないし・・・・・・」
アニ「・・・・・・」
アイト「あー。何処かに猫が好きでお世話してくれるか弱い女の子は居ないかなー」チラッ[壁]_・)
アニ「・・・・・・!」
何処に反応したかは分からんが、どうやらアニは俺の意図を察したようだ。