第10章 2=1+1=2
アイト「平手打ちて・・・ビンタて・・・」
「す、すまない・・・」
顔を赤くした駐屯兵に顔を赤くされた俺は痛む左頬を押さえながら避難所内を見回っていた。
アイト「これじゃあ何か俺がセクハラしたみたいになってんじゃん・・・」
「あんな事言うからだろ・・・!」
アイト「本当の事言っただけなのに・・・。綺麗より可愛いの方が良かったかな。どっちにも該当するし・・・」
「・・・・・・! と、とにかく私は失礼する! アンタもあんまりそんな事口走るんじゃないよ!」
事実なのに・・。小柄な体型に銀髪眼鏡っ娘って中々良い属性をお持ちじゃないですか。
アイト「あ、ちょっと! まだ名前聞いてないんだけど・・・!」
「聞いてどうすんの?」
アイト「お友達になりたいです! 俺この地区に友人居ないから・・・ショアーン(´・ω・`)」
べ、別に友達居なくて寂しいとかそんなんじゃないです。
ただ駐屯兵団の友人も欲しいってだけです。本当です!
アイト「暫くこの地区に滞在するから此処に詳しい友人。何より駐屯兵団関係者とはこれから色々接する機会もあるから、ね?」
言っておくけど、俺現実世界でも女性に軽く声を掛けるようなチャラい男じゃないです。
あくまで紳士です。
「・・・リコ」
アイト「え?」
リコ「リコ・プレツェンスカ・・・。名前だよ」
・・・舌噛みそうだな。
アイト「リコ・プレチェンシュカ・・・か」フッ
リコ「どや顔してるけど噛み噛みじゃないか」