第10章 2=1+1=2
双子妹の話を聞くと、オレの知っている限り多重人格というのと類似する物のようだ。
なるほど。双子兄が敬語になったり急に飄々とした態度になるのはそういった理由か。
リック「兵団には報告していない・・・。言ったら開拓地に戻されるかもしれないから・・・」
双子妹の話を聞くと、性格こそ変わるらしいが記憶は共有しているらしく学んだ知識は蓄積されているらしい。
それでも性格が変わると何かと支障はでているようだ。
好戦的な性格の人物もいれば博愛主義者がいたり。
こういった自身の性格を複数持つ人は精神的なトラウマなどで自身を否定し、隠したいときに起こると聞いたことがある。
そういう過去を持っているかなんて軽率に聞くことじゃない。
それ位の考慮は出来るつもりだ。
リック「どの性格であってもアイトの事はちゃんと覚えている。それに・・・みんなアイトの事が好きだから」
ほぅ・・・。随分と信用されたものだ。
アイト「リック、それはお前もか?」
リック「勿論」