第9章 探偵は風呂BARにいる(現在進行形)
アイト「今後もこういった不慮の事故を狙ったのは多々あるだろう。それに、今から余計に反感買う行為をするから」
食事を食べ終えた俺等は食器を返しに立ち上がり、本日の業務を行う事にした。
リック「なにするの?」
食堂を出て、執務室に向かう廊下でその質問に答えた。
アイト「ちょっと強請ってくる」
支部長の前に出したのは一枚の紙。
不思議そうに眺めていた支部長だが、その商会の名前を見るなり目を見開いて紙と俺とを交互に見た。
支部長「何が言いたいのかね?」
アイト「単刀直入に申し上げます。受け取っている分を出して下さい」
その用紙は先月までの商会の売上金と譲渡金。
売上金は文字通り。
譲渡金は要するに税金だ。
一部の商会は免税対象にもなっている。
が、アイリスに調べさせた所報告の売上金と譲渡金額がおかしな商会が何件かあった。
小さな商会から大きな商会まで。報告金額やらを調べさせたら出るゎ出るわ。
脱税だ。
しかし、これに憲兵団が気付いていないわけもない。
そうなると考えられるのは一つ。
口止め料が発生しているはず。
そう、医療従事者への給金に使う宛とはこれだったのだ。
アイト「今期受け取った分を提出すれば今回は見逃しましょう。しかし、今後受け取った事が分かった場合、少し早いですが土いじりの仕事でもしてもらいますか」
この金も綺麗なものかと聞かれたらグレーだ。
しかし、今はこれしか金を手に入れる方法が思いつかない。
商会に出させるにも無駄に権力を持った連中だ。討ち漏らしたら面倒だ。
ならば、初めから弱みにつけ込めてこちらにも権力がある事が分かっている相手なら行けると思った結果、支部長は犠牲になったのだ。