第9章 探偵は風呂BARにいる(現在進行形)
リック「どうやって厳重な警備を抜けてきたのかは不明だけど、そもそも一番気になることがある」
アイト「立体機動装置を盗んだ理由?」
リック「・・・そう思った理由は?」
正解だったからか、はちまた言おうとした事を言われたからか、リックは驚いた表情見せた。
そうそう、話変わるけど僕たち隠すところ隠してますから。タオルで。マナー違反だけど勘弁して下さいよ。
妹と風呂入ったりする事ありますが、僕は健全な高校生です。
そんな体型の割に大きな胸元までタオルで覆っていらっしゃるリックさんに俺の意見を述べた。
アイト「壁外に出るなら立体機動装置の奪取は納得する。ただ行った所で予備のガスも無しじゃ自殺行為。そもそも壁外に行く理由がない。壁内で使うにしてもガスに限りがある。それに立体機動の音は夜間は特に響く。まだ軍馬の方を盗んだ方が良いと思ったから。結論で言えば目立つ上にガスにも限りがある立体機動装置を盗み出すのはリスクの割に合ってない。からかな」
リック「・・・同意見」
正解だったようだ。
しかし確かに気になる。そこまでして立体機動装置で逃げる理由があったのか?
市街地なら馬より早いかもしれんが、区外を出たら馬の方が早い。
リック「もう一つ、気掛かりなのは私達とあそこで会ったこと」
アイト「・・・・・・? どういう事だ?」
偶然と言えばそれで終わりだろう。リックにはその偶然という現象に疑問を感じたようだ。
今度は全く分からない。そんな顔をしているとリックは勝ち誇ったようにフフンと鼻を鳴らして答えた。
リック「私達が居たのはウォールマリアとを繋ぐ門。脱走するなら少なくとも壁外の門には来ないんじゃない?」