第8章 残業手当
集団の足音は大きくなり、視界に入ってきたのは今日の手にランタンと腰に対人用のレイピアを差した夜勤組である憲兵と駐屯兵達だった。
「あ、お疲れさまです。すいません、捕獲していただいたんですね。ありがとうございます」
先頭の憲兵は俺達に気付くと即座に礼を述べた。
編成初日に統括者に功績挙げられたら自信が危ういのもあるからだろう。
アイト「で、コイツはなんだ?」
抑えつける訓練兵にチラリと目線をやり憲兵に聞いた。
「今期の訓練兵です、が・・・先程脱走した模様でしたので」
リック「脱走兵?」
成程それでかなり警戒していたのか。
脱走兵ともなれば重罪だろ。ましてや兵団の機密事項でもある立体機動装置まで持ち出したとなれば尚の事。
「離せ! くそっ!」
暴れる訓練兵を黙らせる為に仰向けにした瞬間鳩尾に一発全力で殴りつけた。
やや甲高い悲鳴と同時に訓練兵は大人しくなった。
訓練兵から離れ、拘束する駐屯兵達に対処を頼んだ。
アイト「後処理は頼んでいい?」
「はい。二人の時間を邪魔してすいません」
リック「」ゲシッ
アイト「照れ隠しで訓練兵蹴るのやめようね」
リック「・・・うん」
憲兵「(・∀・)ニヤニヤ」
リック「」