第8章 残業手当
表情一つ変えずに怖いことを言うなこの子は・・・。
それはそうと、さっきからずっと気になっていたことがあった。
アイト「眼鏡なんかしてた?」
整理し終えて綺麗になった机から離れた今のリックには、普段掛けていない銀フレームの眼鏡が掛けられていた。
リック「読んだり書いたりする時は・・・」
アイト「へぇー・・・似合ってるよ」
眼鏡っ娘というのも悪くない。するとリックは口元を少しだけ緩めて俺の誉め言葉に反応してくれた。
リック「アイトが選んでくれたものだから当然」
来る時もそうだったが、リックはアイトの話をする時に微かだが笑みを零して話す。
馬車内でアイトはどんな人か聞いたとき、彼女はノンスノトップで話してくれた。
こりゃ彼に気がありますな。
あれ、罪悪感・・・。
リック「仕事は片付いた。ご飯食べた?」
アイト「いや。っても食堂はもう閉じてたぞ?」
何の考えなしに帰ってきたのもあって夕飯の事を全く持って考えていなかった。
アイト「外に食べに行くか」
幸いお金はある。ので、道中でやっていて支部から程近いレストランへ向かう事にした。
チラッと見た限りだとパブの様な場所だったからおそらく大丈夫だろう。
執務室の施錠を確認後、灯りを消して二人で部屋を出た。
外食と言えば聞こえは良いが、実際は夜勤組がちゃんと働いているかの抜き打ち調査も兼ねている。
サボっていたら?
美味しいジャガイモでも作ってもらおう。