第7章 幼馴染と同郷組 by,幼馴染
アイト「実行は今日?」
ゲルハルト「あぁ。真夜中に」
アイト「誰から?」
ゲルハルト「勅令憲兵から」
アイト「対象は?」
ゲルハルト「シガンシナを中心に取り引きしていた商会の商会長。壁の秘密を握ったらしく、それで国相手に強請に来た」
アイト「で、どうしたんだ?」
ゲルハルト「取り扱っている商品の完全免税と兵団への資金提供の減額で手を打った」
アイト「凄いな」
ゲルハルト「で、明日契約書を書くために内地へ行くらしいから」
アイト「今日殺すのか」
ゲルハルト「あぁ」
アイト「勅令憲兵でも出来そうな仕事だ」
ゲルハルト「サボり魔の憲兵さん達には重荷なんだろ」
アイト「死ぬなよ」
ゲルハルト「フラグ立てんなよ。大丈夫だって」
アイト「壁の秘密ってなんだろうな」
ゲルハルト「さぁ、見当も付かないわ。ただ、どうであれ始末する事に変わりはないさ」
アイト「冷静だな」
ゲルハルト「じゃないとやっていけねぇよ。殺したらそのまま帰る。物取りの犯行に思わせて」
アイト「手伝おうか?」
ゲルハルト「気持ちだけで十分だ。じゃ、仮眠取りたいからもう行く。またな」
アイト「あぁ。気を付けて」