第7章 幼馴染と同郷組 by,幼馴染
避難所でエレンや駐屯兵を下ろし、再度テント内で駐屯兵団の班長達と明日の確認を行った。
駐屯兵は移動する避難民の誘導と確認。それから、食料関係の運搬。
両方に滞りなく(量は少ないが・・・)行くようにするために人数の確認は必須だ。
一方に余り過ぎ、一方が足りなかったら意味がない。
アイト「以上だ。明日から俺も両方見て回る。だが、それ以外に仕事もあるから長時間は居られないので、不在時は駐屯兵の中の誰かに代理指揮を頼みたい。誰か居ないか?」
あまりこういった指揮役を買って出る人は居ないと思うが、聞くだけ聞いてみよう。
「俺がやろう」
駐屯兵の中で一人、名乗り出た者が居た
。
アイト「アンタは・・・」
見覚えがある。駐屯兵の中でも中年層で金色の短髪をした男。
「ハンネスだ。元はシガンシナ区駐屯兵だ」
そうだ、エレン達と馴染みのある駐屯兵だ。
ハンネス「俺は避難所の担当になっている。だから訓練兵団の方にも1人立てると良いんだが」
「それなら自分が」
そういって出て来たのは初めて此処に来たとき、俺に声を掛けたあの若い駐屯兵だった。
助かる。押しつけ合いになるとやる気も出ない。自ら志願してくれる人間ならまだ大丈夫だろう。
アイト「なら二人は俺が不在の時、現場の指揮を頼む。明日から両方とも朝と夕方に顔を出す。何か不具合があったら其処で報告。緊急の場合は・・・
・・・探してくれ」