第7章 幼馴染と同郷組 by,幼馴染
教官との挨拶と前回言っていた立ち入り禁止区域について話し、結構会話はスムーズに事が運んだ。
途中、教官が駐屯兵や難民のエレン達3人を見て嫌味な事を言い出したが、駐屯兵は黙って聞き、エレンは当初の約束を忘れて何か言おうとしたがミカサとアルミンによって押さえ込まれて事なきを得た。
代わりにって言うのも何だが、
アイト「あ、そうそう…。実は受け入れを受理してもらった後、トロスト区訓練兵団の視察員として難民の中に複数名紛れ込ませています。明日から難民と一緒に生活しながら教官達の様子や能力を抜き打ちで審査する人員が来ますのでご了承下さい」
勿論ブラフだが、内地から来ているというのと毅然とした態度でこの言葉はかなり有力になるはずだ。
その言葉を告げ、教官が一瞬ビクリとした様子を見て退出した。
エレンは帰り道ずっとご立腹だったが、ミカサとアルミンの二人のおかげで冷静さを取り戻していった。
「あの、アイトさん」
先程の駐屯兵が声を掛けてきた。
「さっきの話、本当ですか?」
アイト「どの話?」
「難民の中に視察員がいるという…」
アイト「勿論ハッタリだよ。あそこまで駐屯兵団と難民に対してムカつく発言したんだ。自分達の立場が危うくなるかもしれないと思わせても足りないくらいだろ」
「…変わってますね。同じ憲兵団相手に」
そういえばリックが言ってたっけ。所属兵団的には訓練兵団の教官って憲兵団になるんだな。
アルミン「それにしても、あの態度は何なんだろう…」
エレン「本当だよ! やっぱ憲兵団っていうのは自分のこと以外考えてないんだ」
アイト「ごめんなさい。本当にごめんなさい」
何か自分の事を言われているようで申し訳ない。後、胃が痛い。本当にごめんねエレン(´・ω・`)ショボーン
エレン「あ、ちがっ。全員がそうじゃないのは分かってるから!」
ありがとうございます。少しは理解してもらえると嬉しいです。
アイト「施設内と訓練所には入れないって言っていたから…訓練見るなら訓練所の入り口からだな――――――行く?」
エレン「行く。ミカサ達も行くよな?」
ミカサ「エレンが行くなら」
アルミン「………うん」
あれ、ミカサの理由はともかくアルミンが乗り気じゃない。