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恥ずかしがりやの彼女を素直にさせる方法

第1章 はじまりーそしてとまどい。


悠side



そういえば名前聞いてなかったな
やっぱり、知りたいし。。。


悠「俺は桧山悠。君、名前は?」



「高嶺花音ですっ!」



彼女は驚き、また顔を赤らめて答えた。
その姿に俺も思わず笑顔になった。



ーやっぱいいわ。


花音…か。



ーーーーー



着替えを終えて、いつも通りバーカウンターに入り、開店準備を始める。
俺のここでの仕事の大半はバーカウンターで過ごす。
ホールに出ることもあるが、基本はドリンク作りとカウンターに座るお客さんの対応がほとんどだ。



あいつ…面接どうなったんだろ…
多分落ちねーだろーけど。落ちたらもう会えそうにないから困るんだけど。。。


また、花音の顔がみたいと思ってる俺がいる。
こんな気持ちは初めてかもしんない



ドリンク用の果物を切っていると賢吾がやってきた。



賢吾「お疲れー!…って、あれ?何かいいことでもあった?」


は?
押さえているつもりだったが、無意識に顔に出てたのか…?
まぁこいつならいっか。



悠「本気出したい子に出会ったみたい。」



すると、賢吾は目を見開き、勢いよくカウンター内に飛び込んできて俺の肩を両手で掴んだ。




悠「は?!何だよ。」



賢吾「何だよじゃないっ!!今おまえ、本気になるっつった?!」



悠「言ったけど。」



賢吾「まじかよ!!うぉう…ついに出会っちゃったか。…で、誰よ!?可愛い?!胸でかい?!」



悠「うるさいから。キレイな子だよ。それにどんな子かは直にわかるんじゃない?」



賢吾は不満そうな顔をしてたけどさらっと無視してやった。



ーーーー


店長から呼ばれホールに行くと緊張した表情の花音がいた。


ははっ
またあんな顔をしてるし。


思わず笑ってしまう。
いっぱいいっぱいな様子が堪らなく可愛い。


緊張する花音に近づきたくて、立ち上がり通りすがりに声をかける。



軽く肩に触れ、名前を呼ぶと小さな肩がまた揺れた。



その姿にいとおしさを覚える。
あぁ、これが一目惚れってやつか。
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