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恥ずかしがりやの彼女を素直にさせる方法

第1章 はじまりーそしてとまどい。


【悠side】



やばい、あと3分で遅刻だ。


バイト先の入ってるビルのエレベーターを目指す。
ちょうど来ていたが誰かが乗り込んでしまった。


あー閉まる



思わず駆け込み閉まるドアを手で押さえる



悠「っと。ちょい待って」



ふう。間に合った。




中にいたのはふんわりとしたウェーブのかかった髪型の女の子

驚いて目を見開いていた。
突然乗り込んできたら驚くわな。



悠「急いでたんだ。ごめんね。」



俺が謝ると彼女は大きな瞳で俺を見つめていた。




?…どうしたんだ?





悠「大丈夫?」




顔を覗きこんで声をかけると彼女はハッとした様子で、目線を足元に落とし小さくなっていた。




「だっ大丈夫です…!」




顔を真っ赤にして慌てるその姿が
可愛くて俺は思わず笑顔になった。




悠「そ、ならいいけど。」




声をかけるとその細い肩が小さく揺れる。



何だろう、こいつ…



可愛い、かも。



停止階のボタンを見ると"3"が光っていた。
あ、うちの店?



悠「…あれ?君も3階??」




「あっはい!バイトの面接にきました。」



俺が聞くとパッと顔をあげ、答えた。



ん…


やっぱ可愛いわ。




思わず笑みがこぼれ、その柔らかそうな頭を優しく触る。



髪柔らかいな…
もっと触ってたい



ーってあれ。また顔がした向いちゃったよ。
面接前だし緊張してんのか?




悠「リラックスリラックス。きっと大丈夫だから。ほら顔あげて?」



そう言うと彼女が真っ赤な顔をあげた。

あぁ…本当に可愛い。
それによく見るとキレイな顔してるし。



俺は笑顔が見たくなり彼女の鼻をつまんでみる



「むっ!?」




悠「ぷっ!顔赤すぎ。ほら、笑ってよ。」




突然鼻をつままれた彼女は驚いていたが、俺に言われた通りにかなりぎこちない笑顔をつくってくれた。


やばい。ツボかも。



悠「ん。可愛い。だいぶぎこちないけど。その笑顔ならきっと受かるよ。」




つか受かれよな。
ーもっと君を知りたいから。



そう言って俺はエレベーターを降りた。

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