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恥ずかしがりやの彼女を素直にさせる方法

第1章 はじまりーそしてとまどい。


か……か、か、可愛い?
今可愛いって言いましたー?!



驚き、戸惑い、恥ずかしい、嬉しい、ドキドキーーー




色んな感情が一度に打ち寄せてくる。




どんな顔していいかもわからず、ただただうつ向く私。



なんで?どうして??
彼女一筋なんじゃないの??



繋いだ手から伝わる悠さんの熱…



きっとからかわれてるだけ
私の反応を見ておもしろがってるんだよ…。



嬉しくなったり、悲しくなったり。
このまま繋いでたい気持ちと離さなきゃと思う気持ちと。



菜奈「ん?花音下向いちゃってどうした??」




隣の菜奈が、そんな私の様子に気づき小さな声で聞いてくる。



うぅ…菜奈~!!!
助けてください~っ



答えられずにいると菜奈がトイレに誘ってくれたので行こうとする。
悠さんに声をかけようとすると



ぱっと繋いだ手が離れた。



あ…


またもや私はほっとしたり、寂しかったり色んな気持ちが押し寄せる。
悠さんは全く気にした様子もなく、会話を続けている。



菜奈「大丈夫?何かあった?」



トイレに行くと今までのことと混乱した思いを菜奈にぶつける。
菜奈は驚いた様子だったが静かに聞いてくれた。


花音「もう、どうしたらいいか…頭がついてこないよ」


菜奈「まさか悠さんがそんなことするなんて…あの人優しいけどいつも女には一線引いてるって感じで自分から近づいたりしないし」



ーーえっ…

じゃあどうして…??



菜奈の言葉にさらに混乱する私。




菜奈「彼女いたはずだったけど…超イケメンだけど女遊びしてるタイプじゃないからね。何なんだろ?!…でもさ、ぶっちゃけ…その状況ヤバイくない!?きゃーっときめくわぁVv」



菜奈はきゃあきゃあと盛り上がり始めた。


「そうなんだけど、そうじゃないって言うか…あーもぅどうしたらいいの~!?」




喚いているとトイレのドアが開き沙織さんが顔を出した。


沙織「あ、いたいた。遅いから心配しちゃったよ。早く戻ろ~」



菜奈「はーい!さ、戻ろう…イケメン王子の元へvV」




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