第1章 はじまりーそしてとまどい。
ートン。
完成したドリンクがおかれる場所にドリンクが2つ並ぶ。
下がった目線をあげると真顔で私を見つめる悠さんの視線とぶつかる。
ーーっ!
顔が熱くなるのを感じ、慌てて私はまた目線をはずした。
悠「これ、A1の」
どうしよう。。。
悠さんの顔が見れないよ…
あからさまに目を反らすなんてすっごい失礼だよね…
あーもぅ!私のバカバカ!
それにお礼も言ってないし
私が勝手に意識してるんだし、ちゃんとしなきゃ!
意を決して顔をあげるー
悠さんはまた目尻にしわの寄った優しい笑顔を私に向けていた。
あ、、、
笑ってくれた…
悠「やっとまともに顔見たな。よしよし。」
頭をポンポンされる。
悠さんの手は大きく優しかった。
私は柔らかく微笑む悠さんから目を離せずにいた。
客「悠くぅんvV早くぅ~」
悠「あーはい。今うかがいます。…じゃ、頑張れよ」
お客さんに呼ばれ悠さんは私に小さく手を降ると戻っていった。
ーートクン。。。トクン。。。
熱くなり高鳴る胸を両手で押さえる。
あぁやっぱり
私はこの人に恋をしたみたいです。